【お金がないのに借りられない】金欠の原因といざという時の最終手段を解説

さまざまな事情からお金がすぐに必要になったとしても、手持ちでは足りないということは良くあります。
そんな時に便利なのはキャッシングやクレジットカードですが、すでに限度額いっぱいまで借りていたり、金融ブラックになっていて新たなカードが作れなかったりと言ったケースもあるのではないでしょうか。
この記事では、そんな「困っているのに借りられない」という人向けに、どのような方法があるのかをご紹介します。

お金がないのに借りられない人の最終手段

新たな借金ができない利用者の特徴として、

  • すでに限度額いっぱいまで借りている
  • 金融ブラック扱いになっている

と言ったことが考えられます。

状況によっても異なりますが、対処できる方法は少なからずありますので下記の内容を参考にしてみてください。

元ブラックなら借りられる「カードローン」

カードローンは、消費者金融や銀行などを通してお金を借りる方法で、一般的な『借金』の形です。
それぞれ、消費者金融カードローン、銀行カードローンなどと呼ばれています。
消費者金融系カードローンとして代表的なのは、『SMBCモビット』や『アコム』など。一方、銀行系カードローンは各大手銀行・地方銀行で受付しています。

過去に返済の滞納を起こしていたり、自己破産申告を行っていたりした場合、「お金を返す能力がない」と判断され、借金時に審査の基準となる個人情報に、「事故情報」として記録が残されます。これがいわゆる「ブラック入りした」状態です。
カードローン審査はこの記録も参考にして行われるため、過去の返済状態が悪いと審査落ちする可能性が高くなります。
しかし、これら信用情報機関に記録された履歴は一定期間で削除されます。多くの場合は5年自己破産などの記録は10年、クレジットカードの多重申し込みは半年など、期限が決められているのです。
つまり、この記録がリセットされる期間を経れば、新たな借金ができるようになっている可能性があります。

フリマアプリを利用する

Yahoo!オークション』や『メルカリ』など、個人対個人でのやり取りが可能なフリマアプリを使えば、自分の家にある不用品を売ってお金に換えることができます。
メリットは、価格を自分で設定できるため、必要な額を手に入れやすいことです。
自分で出品登録・販売管理をする手間は掛かるというデメリットはありますが、お金がない場合には試してみてもいいかもしれません。

バンドルカードを利用する

バンドルカードはVisaのプリペイドカードです。
通常だとチャージした分の金額しか使用できませんが、アプリから『ポチっとチャージ』を行うと支払いを翌月末まで延ばすことができるようになり、疑似的なクレジットカードとして利用できます。

クレジットカードのキャッシング機能を利用する

クレジットカードを持っている場合、カードに付与されているキャッシング枠を使用することで、現金をクレジットカード会社から借りられることも…。
借入金は、コンビニATMなどを通して返納するか、翌月以降のクレジット決済時にまとめて支払うことになります。
また、生命保険を契約している人であれば、契約者貸付制度を利用できることもあります。詳しくは契約している生命保険会社に確認してください。

後払い(ツケ払い)現金化サービスを利用する

後払い(ツケ払い)現金化サービスは、商品を後払いで購入し、その商品を利用して現金を受け取るという方法です。
業者を通して行う場合は、特定の会社と契約を結び、指定された商品を購入。その後、レビューを書いて報酬を受け取ったり、その商品に付与されているキャッシュバックを手に入れたり、といった方法で現金化します。
この方法では、契約した会社と直接後払い契約を結んでいるため、商品代金の支払いは後日(ほとんどが次回の給料日後)になる一方、現金については商品購入に際して即日行われますので、すぐに現金を手に入れることができます。
ただし、「商品購入代金が5万円なのに対して受け取れる金額が3万円」というように、収支は大幅にマイナスになることが多いほか、延納した際にすぐ職場まで電話がかかってくると言ったトラブルに繋がることも考えられます。
多くの業者が存在しますので、手数料などを見比べながら自分に合った業者を選択してください。

【必見】お金がないのに借りられない時に検討すべきこと

お金がないのに借りられない人は、上記のような対策を取るのに合わせて、以下のようなことも検討していきましょう。

家族や親族に相談

すでに親の扶養を離れて独立した大人が、お金のことを家族や親族に相談するのは、決して気持ちのいいものではありません。
しかし、多額の借金を抱えて身動きが取れなくなるよりは、家族に相談してお金を工面してもらうというのもひとつの手です。
頼れる身内がいるのであれば、まずは相談してみてはいかがでしょうか。

公的融資制度を検討

お金が足りなくなった事情や使い道によっては、国からお金を借りることができる場合があります。
特に事業者が運転資金にかかわる借り入れを行いたい場合は、国が運営している日本政策金融公庫から運転資金を借り入れることができるケースもあります。
事業性資金は金額が跳ね上がることもあり、カードローン会社からは借り入れが出来ないことも多いです。また、金利も非常に高くなりやすいため、低利率・高額貸付可能な公的機関の融資制度を活用するという方法を取ったほうが良いかもしれません。

生活福祉資金貸付制度を検討

事業とは関係なく、個人の生活費が不足した場合などに検討したいのが、生活福祉資金貸付制度です。
これは国が、さまざまな生活困窮者のために設置した公的な借金制度で、保証人を置くことで一定期間無利子の貸与が受けられます。

具体的には、

  • 総合支援資金:生活を立て直すために借りられる
  • 福祉資金:事業や介護・冠婚葬祭のために借りられる
  • 教育支援資金:扶養家族が進学する際の教育費支出のために借りられる
  • 不動産担保型生活資金:持ち家を担保に生活資金を借りられる

などがあります。

また、新型コロナウイルスの蔓延に際して、一時的に生計の維持が困難になった人に対して『緊急小口資金』の貸付も行われています。
これらの資金支援制度を利用したい場合は、住んでいる各市区役所、町村役場に行き、直接相談することをおすすめします。

年金を担保とした年金担保貸付制度を検討

年金担保貸付制度は、現在年金を受け取っている人が、年金受給権を担保に借金を行うことができる制度です。
ただしこの制度は、生活資金に用途が限定されており、生活保護受給者などは受けられないという制限があるほか、2022年3月末で受付が終了となりますので、注意してください。

退職していれば求職者支援資金融資制度を検討

求職者支援金融資制度は、職業訓練受講給付金を受給する予定の人がお金を借りられる制度です。
職業訓練受講給付金の支給決定を受けており、ハローワークにて求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けていることが、借り受けの条件となります。
該当する人は、ハローワークで条件を満たしていることを確認したうえで、ハローワークが指定する特定の金融機関で手続きを行ってください。

お金を借りられない時にやってはいけないこと3選!

お金が足りなくなると、かなりの不安を感じ、普段ではやらないような行動に出てしまうことがあります。
こうした困窮者を狙った危険なビジネスも存在しますので、注意しましょう。

ネットを用いて個人間での借り入れをする

SNSやオンライン掲示板に「お金貸します!」などと告知している人がいますが、こうした人たちから借金をすることは大変危険です。
そもそも貸金業登録していない個人が不特定多数にお金を貸す行為は貸金業法に違反しています。
また、個人で貸付を行っている人がヤミ金とつながっているかもしれません。このように、個人間貸付はリスクが高すぎるため、近寄らないほうが無難です。

同時に複数の融資を申し込んでしまう

同時に複数の借金を申し込むと、一時的に金融ブラック処理をされてしまい、結果どの会社からも借金ができなくなる可能性があります。
金額が大きかったとしても、できるだけ借金は1社にまとめておくことをおすすめします。

違法なヤミ金からお金を借りてしまう

「ヤミ金」とは貸金業登録をしていない金融業者のことを指しています。
法外な利息を要求してくる可能性があるほか、反社会的勢力とつながっている可能性があり、違法で暴力的な取り立てが行われる危険性もあります。

また、このような利用を防ぐために、全国的にCMをしているような大手消費者金融でなく、地方で展開されている中小消費者金融からの借り入れを検討している人に関しては、以下のような点を満たしているかを確認する必要もあります。

  • 貸金業登録番号が掲示されている
  • 貸金業登録番号が金融庁の『登録貸金業者情報検索サービス』で確認できる
  • 利息が明記されている

これらがあれば、ヤミ金ではない可能性がぐっと高まりますのでチェックしてみてください。

まとめ

お金がなくて困ったときにまず検討したいのが、フリマアプリ利用などの融資制度を頼らずに解決する方法です。
それで解決できず、借りたい金額が軽微な場合には、クレジットカードのキャッシング枠利用など、一般的な借金をおすすめします。
金額がある程度大きい場合や、継続的な収入減少などによる生活苦に陥っている場合、また事業性資金を借りたい場合には、公的な融資制度が使えないか検討してみましょう。
金融ブラックや債務過多などの理由によってこれらの借金ができない場合には、後払い現金化サービスなどを利用する手段もあります。
個人間融資や闇金との取引は、大きなトラブルにつながる恐れもありますので注意が必要です。