ファクタリングの手数料相場はどれくらい?|手数料が安い業者まとめ

「ファクタリングしてみたいけど、手数料高そう・・・」

こんなイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?

ファクタリングの手数料は法令上の制限がないため、悪徳業者が高利設定しているケースもありますが、きちんとした業者なら1~20%の範囲内で資金調達可能です。

この記事では、各種ファクタリングの手数料相場や法律関係、最適な業者の選び方まで徹底的に解説していきます!

最短即日現金化!ファクタリングの仕組み

まずはファクタリングの仕組みについて、簡単に確認していきましょう。

ファクタリングには大きく2つに分けると「2社間ファクタリング」か「3社間ファクタリング」に分類されます。

文字通り、2社間ファクタリングでは利用者とファクタリング業者の2社間で契約が行われ、取引先に知られずに利用することができます。

売掛債権の支払い者である取引先とファクタリング業者が繋がることがないため、業者は債権未収リスクが高くなり、その分手数料も高めに設定されることが多いです。

一方、3社間ファクタリングでは取引先に通知・承認を得ることから始まり、支払いも取引先からファクタリング業者に直接支払われるため、業者の未収リスクが軽減され、手数料も比較的安価で済みます。

より詳しい解説はこちらの記事でご紹介しています!

各種ファクタリングの手数料相場

2社間・3社間ファクタリングをさらに細かく分類すると、オンラインファクタリング (2社間)や医療・診療ファクタリング(3社間)など、様々な形式のファクタリングがあり、それぞれ手数料相場が異なります。

手数料相場のご紹介とともに、その理由・根拠も説明していきます。

2社間ファクタリング

まずは取扱業者が最も多い、2社間ファクタリングをご紹介します。

手数料相場 10~20%
入金スピード 即日~2営業日以内
主な取扱業者 ビートレーディング、ベストファクター 、アクセルファクター等
利用対象者 法人・個人(個人不可な業者も多い)
審査通過難易度 やや厳しい
償還請求権 原則なし
オンライン対応 増加傾向

2社間ファクタリングの最大の特徴は入金速度です。3者間取引よりも行程が少なく、債権未収リスクを高い手数料で補っているため、入金速度はほとんどの業者が即日や翌日入金となっています。

中には1時間もかからず入金可能な業者もあるので、「とにかく急ぎで資金調達したい」という方におすすめです。

運営歴が長い大手企業もいくつもあるので、安心して取引できる点も評価ポイントです。

オンライン型ファクタリング

次はここ数年でかなり増えてきている「オンライン型ファクタリング」について解説していきます。

コロナ禍でオンラインでも対応可能な業者が増えてきた中、オンライン型と分類しているのは、完全にオンラインで完結できる業者です。

手数料相場 3~10%
入金スピード 即日~翌営業日
主な取扱業者 ペイトナー、QuQuMo、anew等
利用対象者 法人・個人
審査通過難易度 やや易しい
償還請求権 原則なし
オンライン対応 完全オンライン

オンライン型ファクタリングは、審査や手続きをオンラインで完結させることで人件費などの経費を削減できているため、手数料が通常の2者間ファクタリングよりも安く利用できるメリットがあります。

懸念点とすれば、利用可能な業者がまだ少なく、大口債権の取扱ができる業者に至ってはさらに少ないことが挙げられます。

また、システムがエラーを起こすと復旧まで契約を進めることができないことも考えられますので、良くも悪くもシステム依存という側面があります。

それを踏まえても、安い手数料で入金速度も速いので今のご時世に一番マッチしている業態だと思います。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは医療系や銀行系などに細分化できるため、ここでいう3社間ファクタリングは企業間における一般的な取引とお考えください。

手数料相場 1~9%
入金スピード 1~2週間
主な取扱業者 ウィット、トップマネジメント等
利用対象者 法人・個人
審査通過難易度 易しい
償還請求権 ある場合もある
オンライン対応 ほぼ不可

企業間の3社間ファクタリングでは、売掛金の債務者である取引先を巻き込んだ契約になり、債権譲渡・資金調達後は取引先がファクタリング業者に売掛金を支払う形になります。

そのため2社間よりも債権の未収リスクが少ないので手数料も安めに設定されています。

手数料が低い分、入金速度が遅く、オンライン対応も難しい点がデメリットになりますので、その辺りも考慮してご利用をご検討ください。

医療系ファクタリング

診療・介護・調剤など、医療に関する事業を行っている法人専門のファクタリングサービスです。

手数料相場 0.5~3%
入金スピード 即日~3週間
主な取扱業者 NSパートナーズ、カイポケ等
利用対象者 医療法人
審査通過難易度 非常に易しい
償還請求権 なし(債権譲渡登記は必須)
オンライン対応 可能なところあり

医療系ファクタリングの特徴は、債権の支払い者が審査支払機関で、一般企業と違って倒産による債権未収リスクが限りなく0に近いため、審査もゆるく、低手数料で利用可能なところです。

医療系の中でも2社間・3社間とありますが、多くが債権譲渡登記必須の3社間取引となっています。

そのため入金速度やオンライン対応については他に劣ってしまいます。

銀行系ファクタリング

最後に銀行系のファクタリングについて見ていきましょう。

手数料相場 1~9%
入金スピード 1週間程度
主な取扱業者 みずほファクター、三菱UFJファクター等
利用対象者 法人
審査通過難易度 厳しい
償還請求権 なし
オンライン対応 ほぼ不可

銀行系ファクタリングは大手銀行の子会社が運営しており、審査こそ厳しいですが、資本力を生かした大口債権の対応や安い手数料での利用が可能です。

保証ファクタリングや国際ファクタリングは銀行系しか取り扱いがありません。

また、貸金業登録もしているため、万全な体制で運営している安心感があります。

手数料にまつわる法律をご紹介

前提として、ファクタリングの手数料を制限する法律はありません。

しかし、中にはファクタリングのように見えて、債権の担保融資を行う業者もいるでしょう。

そういった業者が合法で運営しているかの確認の指標にもなりますし、上記のファクタリング手数料相場に納得度が増すと思いますので、ぜひご覧ください。

出資法

出資法 第五条

金銭の貸付けを行う者が、年百九・五パーセント(二月二十九日を含む一年については年百九・八パーセントとし、一日当たりについては〇・三パーセントとする。)を超える割合による利息(債務の不履行について予定される賠償額を含む。以下同じ。)の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。当該割合を超える割合による利息を受領し、又はその支払を要求した者も、同様とする。
2 前項の規定にかかわらず、金銭の貸付けを行う者が業として金銭の貸付けを行う場合において、年二十パーセントを超える割合による利息の契約をしたときは、五年以下の懲役若しくは千万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。その貸付けに関し、当該割合を超える割合による利息を受領し、又はその支払を要求した者も、同様とする。

引用元:e-Gov法令検索

出資法は2010年の改正まで、29.2%が上限金利として定められていました。

後ほど解説する利息制限法が上限20%に対して、差額の9.2%がグレーゾーン金利と呼ばれ、悪徳業者の温床となっていました。

現在は出資法の上限金利も20%まで引き下げられており、2社間ファクタリングの手数料相場が~20%なのはこの上限金利を意識して設定されています。

逮捕される違法業者はこの数倍~数十倍の高利貸しを行い、出資法違反として刑事処罰になるケースが多いです。

利息制限法

利息制限法 第一条

金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一 元本の額が十万円未満の場合 年二割
二 元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三 元本の額が百万円以上の場合 年一割五分

引用元:e-Gov法令検索

利息制限法も上限金利を定める法律です。

元本の金額によって利率が変動し、

元本 上限金利
~10万円未満 20%
10万~100万円未満 18%
100万円以上 15%

となっています。こちらも出資法と同じく融資(貸金業)に適用されますので、ファクタリングの手数料がこれを超えても違法にはなりませんが、このラインが常識の範囲内の手数料と覚えておいてください。

貸金業法

重複になりますが、ファクタリングは貸金業ではありません。しかし、ここで取りあげたのには理由があります。

その理由は多くのファクタリングを装う違法業者がこの貸金業法違反と出資法違反を犯しているからです。

貸金業は反復継続して金銭の貸付け又は金銭の貸借の媒介を行うことを指し、ファクタリングに置き換えると、継続的に売掛債権を担保として融資を行い、支払いがない場合には取り立て行為がなされている状態です。

貸金業を営むには貸金業登録が必須であり、登録なく事業を行えば刑事罰の対象になります。

普通のファクタリング業者なら問題はありませんが、金銭消費貸借契約を結ぼうとしてきたり、融資をしようとしてくる相手には貸金業登録の確認をするようにしましょう。

自社に最適なファクタリング会社を見つけるコツ

利用するファクタリングの種類によって手数料が前述の通り大きく変わります。

ただそれ以外に自分に一番最適な業者を見つけるコツをご紹介します。

入金スピード

資金調達が必要になった時の状況によって、入金スピードの重要性が変わってきますよね?

急な支払いが発生し、そのための資金調達を行う場合は、多少手数料が高くついても2社間ファクタリングで即日入金可能な業者を選択すべきでしょう。

一方、時間的には多少ゆとりがある中での資金調達であれば、3社間ファクタリングを利用して手数料を抑えてより多くの資金調達をすべきだと思います。

利用上限金額

ファクタリング業者の中には契約可能な債権の上限・下限額を設定しているところもあります。

もしあなたが小規模事業者であれば、銀行系ファクタリングの審査に通るのは難しいですし、逆に大手企業との数億円の債権となると、買い取れる業者は限られてきます。

調達したい金額と売却予定の売掛債権の金額を考慮して、申し込む業者を選択しましょう。

手続きの難易度

ここ数年でオンライン手続きが急速に発展し、オンラインだけで完結できるサービスも増えてきています。

ファクタリングの種類によって行程の増減があったり、業者によって必要書類も違います。

申し込みの前に、取引の流れや必要書類をリサーチしてください。急ぎの方は、なるべく手続きが簡素化されている楽な業者をおすすめします。

業者の信頼度

業者自体の信頼度は取引の信頼度に直結します。

業界の老舗や大手企業、銀行系や資金調達に成功して伸びている企業等、ネットに情報が公開されている有名業者なら、安心して依頼できます。

反対に、調べてもあまり出てこない聴き馴染みのない業者はリスクヘッジも兼ねて依頼しない方がいいでしょう。

手数料が安い2社間ファクタリング会社ランキング!

最後に手数料が業界トップクラスに安いファクタリング業者をランキング形式でご紹介します!

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?

業者によって変わるのはもちろん、ファクタリングの種類によっても相場が変わってきます。

ファクタリングの手数料は、債権の未収リスクと比例しています。回収できない可能性が高ければ、高い手数料でファクタリングされるといった感じです。

最近は手数料も安く、入金スピードも速い業者も出てきているので、ファクタリング業界のさらなる発展に期待したいと思います。