【必見】ファクタリング会社への支払いが遅れた時の対処法まとめ

ファクタリングの支払いが期日を過ぎてしまったというトラブルは意外と発生します。

そうなった時に、原因が取引先にあるのか、利用者にあるのかによって対処法が変わってきます。

今回の記事では、支払いが遅延した時の対処方法についてまとめて解説しています!

ファクタリングの「支払い」とは?

ファクタリングにおける支払いは、「返済」ではなく「返金」になります。

融資ではなく、売掛債権の売買契約になります。だからこそ、利息ではなく手数料という形になっており、利息制限法等の縛りを受けません。

※かといって手数料で闇金と同じほどの上乗せをしてしまう悪徳業者は逮捕事例もありますので、ご注意ください。詳しくはこちらの記事で解説しています。

2社間ファクタリングの支払い

ファクタリングの利用者が金銭の支払いをする場面は、2社間ファクタリングを利用した時のみになります。

3社間ですと、取引先に通知がいき、取引先から直接ファクタリング会社に売掛金の支払いがされます。

一方で取引先に知られない2社間契約では、取引先から売掛金の入金があったらすぐにその金額をファクタリング会社に返金しなければなりません。

債権回収委託契約とは

債権回収委託契約はあまり聴き馴染みのない契約かもしれません。

簡単に解説すると、ファクタリング会社が債権を買い取る時に、2社間ファクタリングの利用者に対して「この売掛債権の回収を委託しますので、債務者(取引先)にしっかりと支払わせるようにしてくださいね」という契約です。

取引先が利用者に代金を支払わないと、ファクタリング会社は買い取った売掛債権を回収できなくなってしまうので、それを回避するためにこうした内容の契約も含めるようになっています。

支払いのタイミング

原則として、利用者が取引先から売掛金の入金を受けたタイミングで、ファクタリング会社に支払いをします。

ただ、支払いが遅れることは往々にして起こりうることなので、そういったケースの解説を以降の項でしていきます。

支払い期日と手数料の関係

支払い期日と手数料の金額は密接に関わってきます。

考えてみると単純な話なのですが、支払いまでの期間が長ければ長いほど、その分倒産のリスクも大きくなります。そのリスクの分だけ手数料の額が大きくなっていくという仕組みです。

ファクタリングにおける支払いサイトとは?

よくファクタリングの支払いで「サイト」という言葉が使われていますが、これは「期間」を意味する単語です。

一般的な範囲で言うと、30〜120日で30日刻みで支払いサイトが設定されます。

以下で各支払いサイトについて具体例とともに解説いたします。

支払いサイトの期間について

支払いサイトの手数料は基本的には「売掛金×手数料率÷365日×支払いサイト日数」で算出されることが多いです。

今回の具体例では、売掛金1000万円で、手数料率5%のケースと10%のケースで、数字をもとに比較していきます。

30日サイト

30日サイトは申し込んだ月の締め日から30日後、つまり翌月末が支払い期限となります。

①売掛金1000万円・手数料率5%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×5%÷365日×30日=41,096円
となり、実際に入金される額は1000万円-41,096円=9,958,904円となります。
②売掛金1000万円・手数料率10%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×10%÷365日×30日=82,192円
となり、実際に入金される額は1000万円-82,192円=9,917,808円となります。

60日サイト

60日サイトは申し込んだ月の締め日から60日後、つまり翌々月末が支払い期限となります。

①売掛金1000万円・手数料率5%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×5%÷365日×60日=82,192円
となり、実際に入金される額は1000万円-82,192円=9,917,808円となります。
②売掛金1000万円・手数料率10%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×10%÷365日×60日=164,383円
となり、実際に入金される額は1000万円-164,383円=9,835,617円となります。

90日サイト

90日サイトは申し込んだ月の締め日から90日後、つまり3ヶ月後の月末が支払い期限となります。

①売掛金1000万円・手数料率5%の場
基本計算式に当てはめると、
1000万円×5%÷365日×90日=123,287円
となり、実際に入金される額は1000万円-123,287円=9,876,713円となります。
②売掛金1000万円・手数料率10%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×10%÷365日×90日=246,575円
となり、実際に入金される額は1000万円-246,575円=9,753,425円となります。

120日サイト

120日サイトは申し込んだ月の締め日から120日後、つまり4ヶ月後の月末が支払い期限となります。

①売掛金1000万円・手数料率5%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×5%÷365日×120日=164,383円
となり、実際に入金される額は1000万円-164,383円=9,835,617円となります。
②売掛金1000万円・手数料率10%の場合
基本計算式に当てはめると、
1000万円×10%÷365日×120日=328,767円
となり、実際に入金される額は1000万円-328,767円=9,671,233円となります。

手数料&入金額自動計算ツール

ファクタリングを悩んでいる人に、よりイメージがつきやすいように、簡易的な手数料&入金額自動計算ツールを作りました!

売却予定の売掛金と利用予定の業者の手数料率・支払サイトを入力すると、自動的に手数料の金額と実際に入金される金額が表示されます。
(※業者によって計算方法が違いますので、あくまで一般的な計算方式での場合の結果が出ます。)

売掛金円×
手数料%÷365日
×支払いサイト
=手数料0
 入金額0

支払い遅延責任が当人の場合

ファクタリング利用者が取引先から売掛金を回収しているにもかかわらず、ファクタリング会社への支払いをしていない場合、警察沙汰になる可能性もあります。

過去に架空請求を使ったファクタリング会社への詐欺事件での逮捕例もありますので、例え騙す意思がなくても詐欺と誤解を招いてしまうかもしれません。

そうならないように下記のような対処をするように心がけでください。

ファクタリング会社に報告

まずは支払いが遅れることをファクタリング会社に報告しましょう!

その際に、なぜ遅れてしまうのかの理由もちゃんと説明するようにしてください。

報告と一緒に担当者と対処法について話し合い、担当が打診してくる方法にしたがってください。

支払いの延期は可能か交渉

ファクタリング会社によっては、支払い日を延期してくれる可能性もありますので、まずは可能かどうか確認してみましょう。

支払日延期の場合は、一括で支払うことになりますのでご理解ください。

また、遅延手数料が発生するのかどうかも合わせて確認しておくと後々のトラブル回避にもなります。

分割払い可能か交渉

また、支払いの延期が難しい場合は、分割払いも可能か聞いてみてください。

法的な話をすれば、売掛債権の売買契約であるファクタリングにおいて、分割払いすることは全く違法なことではないので、打診してみる価値はあります。

分割での支払いを認めてもらえてば、資金繰りも改善しやすくなるでしょう。

支払わないという選択はなし

当たり前の話になりますが、延期や分割をしてでも必ず支払いはしなければなりません。

支払いをしないと言うことは、契約を履行しない詐欺罪となる可能性があります。

または、債権回収を委託されていると言う視点からは、売掛金お一時的な預かりと捉えると横領罪になる可能性もあります。

いずれにしても刑事事件として検挙されることは間違い無いでしょう。実際に逮捕された例もありますので、ご注意ください。

支払い遅延責任が当人じゃない場合

ファクタリングにおける登場人物は、「ファクタリング会社」「利用者」「取引先(売掛先)」です。

なのでn支払いが遅れる要因のもう一つの要因として「取引先の支払いの遅延」も考えられます。

取引先から早急に売掛金を回収する

まずは何はともあれ、売掛金を取引先から早急に回収しましょう。

いつまでに支払えるのかを明確にし、催促してください。

支払日が決まれば、ファクタリング会社にそのことを伝えてください。

償還請求権ありの場合

償還請求権ありの契約の場合、ファクタリング会社は利用者に対して支払いを請求することができます。

利用者は、取引先に変わって売掛金分の代金をファクタリング会社に支払わなければならなくなります。

償還請求権なしの場合

償還請求権がなしの契約であれば、ファクタリング会社から利用者への請求はできないので、もし仮に取引先が支払えなかったとしても建て替えて支払う必要はありませんので、その点はご安心ください。

ファクタリングを利用する際は、万が一のことも考えて、償還請求権なしの契約をするようにしましょう。

取引先に債権譲渡通知が送られる可能性

償還請求権が無いとなると、ファクタリング会社は取引先から直接回収しないと大きな損をしてしまうことになります。

そこで、ファクタリング会社が取引先に対して債権譲渡通知を送り、支払いを請求することになります。

これにより、取引先にファクタリングの利用がバレてしまいますので、折角2社間取引をした意味がなくなってしまいます。

ですので、きちんと支払ってもらえるように、償還請求権が無くても、利用者から催促して売掛金を回収した方が結果的に自分たちにメリットにつながります。

悪徳業者を利用してしまった場合

ファクタリングはまだ日本では法整備が整っておらず、そこにつけ込んだ悪徳業者も中には存在します。

もし法外な手数料を請求してきたり、脅迫・督促をしてくるような悪徳業者を利用してしまったら、弁護士に相談することがベストアンサーでしょう。

また、このような事態を避けるために、利用前にしっかりとファクタリングに関する知識をつけ、きちんとした会社を選べるようになっておくことは必須と言えます。

筆者がおすすめするファクタリング業者一覧

うりかけ堂

うりかけ堂は株式会社hs1が運営するファクタリングサービスで、手数料が業界最低水準の2%~となっています!

法人も個人も、2社間も3社間も利用できるので対象となる人も多く、最短2時間で現金化できるおすすめの業者です。

ファクタリングの種類 2社間・3社間
債権買取可能額 30万~1億円
手数料 2%~
利用対象者 法人・個人事業主
入金スピード 最短2時間
償還請求権 なし
オンライン対応 可能

うりかけ堂の口コミはこちら↓

口コミ

うりかけ堂のファクタリングは初めてでしたが、個人でも問題なく使えました。保有する売掛金や、売掛先企業等を説明すると、スタッフも個人事業主の対応に慣れている様子。迅速に対応してもらうことができ、振込までのスピードは想定以上でした。

引用元:https://fackomi.com/company/urikakedo/

MSFJ

MSFJは建設業のコンサルティングも行っている会社で、ファクタリングは「法人専用」「他社からの乗り換え専用」「個人事業主専用」「フリーランス専用」とサービスごとに分かれています。

1番のの特徴は業界トップクラスの手数料の安さです。大口債権であれば最大でも6.8%と破格の設定をしています。

ファクタリングの種類 2社間・3社間
債権買取可能額 30万~5000万円
手数料 1.8%~9.8%
利用対象者 法人・個人事業主
入金スピード 最短1営業日
償還請求権 なし
オンライン対応 可能

MSFJの口コミはこちら↓

口コミ

フリーランスですが、特に問題なく現金化できました。 利用してみて感じたのは、他社に比べて手数料が安い。最高でも9.8%はかなり魅力的。20%以上の会社も多々ありましたので。 必要な書類が少なく、少額からでも利用できるので、今後も利用させてもらいます。

引用元:https://fackomi.com/company/msfj/reviews/

ファクタリングゼロ

ファクタリングゼロは西日本地域に特化したサービスを提供しており、通常の2社間・3社間取引に加え、診療・介護・調剤報酬のファクタリングにも対応しています。

また、最低20万円から買い取ってくれるので、利用ハードルが低いのも特徴です。

ファクタリングの種類 2社間・3社間
債権買取可能額 20万~5000万円
手数料 1.5%~10%
利用対象者 法人・個人事業主
入金スピード 最短即日
償還請求権 なし
オンライン対応 可能

ファクタリングゼロの口コミはこちら↓

口コミ

ネットで運営会社を調べても実態が判然とせず、警戒心から対面契約を希望しました。 向かった先は博多駅近くの築数十年は経っていそうな雑居ビルで、出迎えてくれた担当者は建物とは不釣り合いな若いお兄さん。真面目そうなタイプで、人材派遣の営業にいそうなチャラい感じはありませんでした。応対も至極丁寧。 最初に割安なファクタリング手数料を提示されたので、過度に警戒したのかもしれません。私以外にも「怪しい会社」と思う人は少なくないと思うのですが、そういう疑わしい所はない、真っ当な会社でした。

引用元:https://fackomi.com/company/factoringzero/reviews/

まとめ

いかがでしたでしょうか?もしも支払いが間に合わなかった時にはこの記事を参考にきちんと対処するようにしてください。

また、支払いをしないという選択肢はありませんので、売却した売掛金の金額はしっかりとお支払いください。